秋の風景を載せたいと思い、例によって、ヤフーの写真を利用させてもらいます。よろしくお願いします。私のこのブログも、ヤフーに載せてもらっているおかげで、ある程度のアクセスをいただいているようです。ヤフー社様には、心よりお礼を申し上げます。

 写真は、日光国立公園内の中禅寺湖、男体山を写したものです。外国の皆様には、説明しておきますが、男体山とは、男性の体つきのような、力強く見える山だということで、命名されたようです。私は、日光には、何度も行っています。群馬県の沼田市の方から、金精峠を下り、中禅寺湖周辺や日光に行くことが、多かったです。勿論、車を走らせてです。

 今回は、先週に続いて、日本の政治状況、ガザをめぐる状況、その他について書きたいと思います。まず、日本の政治状況についてで、首相がどうなるかなど、書いていきます。先週のブログの冒頭で、公明党が、自民党との連立を解消したことをお知らせしました。公明党という政党は、「創価学会」という宗教団体が、発足させた政党です。「学会」という言葉が付いていますが、学術の研究をしているわけではありません。つまり、学術団体ではありません。wikipedia によれば、「日蓮の仏法を信仰する法華経系の在家仏教団体」とされています。日蓮とは、1922年から1982年に生存した仏教の僧です。創価学会は、家族も含めると、何百万人にもなる団体になったので、日本の国政政党を結成すれば、会員数の増加につながり、社会への影響力も強められるというような考えで、公明党を発足させたわけです。そして公明党は、1999年から今年までの26年間、 野党になった時期も含めて、26年間、自民党と連立を組んできました。

 創価学会では、近年になるにつれて、会員の高齢化、社会の少子化等に伴い、会員数の減少が起こって来ていたようです。2005年には、 国政選挙での比例票(注)が、約898万票もあったそうです。それが、2024年の衆院選では、連立以来、最少の約596万票になってしまったというのです。公明党は、通常では、国会議員の数が何倍にもなる自民党と、連立してきたわけです。公明党の議員や支持者は、一生懸命、連立に努めてきたのでしょうが、議員数が少ないためもあってか、自民党員からは、冷たい仕打ちを受ける時もあったようです。そんな公明党員を揶揄して、「踏まれてもついて行きます下駄の雪」という句(?)がささやかれていたそうです。

 (注)比例票  衆議院選挙では、個人を選ぶ小選挙区(当選者は1名だけ)のほかに、全国を11ブロックに分けた比例区がある。その各ブロック内では、投票用紙に書かれた政党名の数に応じて、政党の当選者数が決まる。参議院選挙にも、衆議院とは異なる比例投票制度がある。

 公明党は、自民党に要求した「企業・団体献金の規制強化」を、自民党がいつになっても受け入れようとしないとして、斉藤鉄夫代表が、10日の自民党、高市早苗総裁との会談後の記者会見で、自民党との連立を解消すると発表しました。こうして、26年もの協力関係が清算されたわけです。

 公明党は、連立の期間中は、衆参の選挙において、有力な選挙区には、党の候補者を立候補させましたが、候補者を出さない選挙区においては、自民党の候補者の当選をめざす活動をしました。そして、そうした選挙区では、比例票は、公明党に入れてもらうよう、自民党、その候補者、支持者に依頼していたのです。全国の衆議院選挙の各小選挙区には、公明党の支持者が、少なく見積もっても、1~2万はいるとされています。今後は、自民党の立候補者は、その公明党の支持者の票が、入らなくなることになります。ざっとで見ても、自民党の衆院選当選者は、50人以上も減るだろうとされています。やがて来る選挙時には、公明党の連立解消が、自民党にとって、いかに痛いことかを思い知らされることになるでしょう。

 連立の解消を告げられた対象となった、自民党の高市総裁は、早速動き出しました。日本維新の会にあたったのです。維新も、近年は支持者が減少するようになってきています。維新は、やっぱり関西に限られる政党だ、それよりも、大阪だけの政党だなどとも言われる時もあります。また、過去、2回にわたって、大阪市において、「大阪都」構想が、市民から否決されています。今では、大阪市(府?)を「副首都」にするという案も叫ばれています。私は、副首都などは、必要ないと思います。吉村知事は、今では、大阪だけではまずいと思ってか、福岡県も、副首都構想の場に含めようとしています。

 私は、維新でも、吉村知事などは、ともかくとして、維新創立時の知事、党代表、また前代表などは、いろいろな問題点があったと思っています。もっとも、吉村代表、藤田共同代表なども、高市総裁から、連立の声をかけられ、喜んで、加わっていくことでしょう。維新は、公平に見ても、自民党と大差のない保守政党に過ぎず、連立を組むのも「お似合い」かも知れません(ただし、維新の国会議員に言っておきたいことは、日本は、大阪のようにはできない、ということです)。吉村代表も自覚しているようですが、自民と連立を組むと、やがて維新も消滅する恐れがあるとささやいています。いわば、自滅行為と分かっていて、自滅の道に分け入って行こうとしているのです。

 また、国民民主党の玉木代表についても、少し書いておきます。立憲民主党が、首相候補として、玉木氏を認めたこともあって、「首相になる覚悟はできている」などと言明するようになりました。それは、ともかくとして、安全保障、原発などについては、立憲に方針の変更まで要求しました。連立政権が実現し、首相になった場合、方針が異なると困るからという理由のようですが、連立を組む可能性があるからと言って、他党に、党の方針や政策を変えろというのは、あきれた主張と言わなければなりません。玉木代表は、テレビの番組の中で、元衆院議員に「少数党の党首なのに、首相になれるはずがない」と言われていたそうですが、その通りかも知れません。もっとも、「芸人化した元議員」を出演させ、面罵させるというのも、自民党の「対策か」という気がしないでもないと思われますが。

 次は、ガザの状況についてです。イスラエル側は、収用していたパレスチナ人、約2000名を解放したようです。ハマス側は、人質となっていた20人(生存者)を解放し、現在までに8人の遺体を引き渡したようです。ハマスは、遺体については、28人を引き渡すとしていたようですが、まだ残りの19名の遺体は、瓦礫に埋まった状態の場合もあって、引き渡せないと語っているそうです。引き渡された1名の遺体は、人質になっていた人ではなかったようで、引き渡せていない遺体は、19人となるようです。イスラエル側は、ハマスが合意を守らないと非難しています。しかし、公平に見て、イスラエルがずっと激しい空爆、地上侵攻を続けていたわけですから、がれきや不発弾等のために、ハマス側が、遺体を収容できていないとしても、仕方ないことと思われます。ハマスも遺体収容の努力をしているようですし、米国の高官も、ハマスが、遺体を収容するには、時間がかかりそうなことを認めています。イスラエル政府は、合意違反だとして、ハマス側に、攻撃を再開するぞと脅しているようですが、もう少しのあいだ、遺体の収容、引き渡しを待つべきです。トランプ大統領にしても、イスラエル政府、軍にしても、すぐに脅し文句を言うのは、困ったものです。遺体となってしまった人たちや、遺族のためにも、遺体の収容が済むまで、トランプ、イスラエルは、引き渡しを待つべきです。

 それにしても、先週のブログでも書きましたが、ガザに、平和が訪れるのかどうか、不安は尽きない状態が続くようです。なんとか、平和をと願うばかりです。

 長くなりましたが、もう1件だけ、書いておきます。米国のベッセント財務長官が、ワシントンでの会談において、日本の加藤財務相に、ロシアからのエネルギー関係の輸入を中止するよう、求めたそうです。トランプ大統領が、中国やインドに対して、ロシアからの原油等の輸入をやめさせようと努力しているのに、米国の同盟国の日本が、こっそりLNGなどをロシアから買い続けているというのですから、あきれた話です。日本の三井物産、三菱商事が関わっているロシア、サハリン地方の「サハリン2」のために、「LNGの輸入を続ける」つもりなのでしょうが、あまりにも図々しい話です。あれだけの卑劣なウクライナ侵攻を続けるロシアを、日本は、ずっと助けていることになるのです。自民党政府は、恥を知るべきです。高市女史の首相就任どうのこうのより、「輸入」を即刻中止するべきです。米国の関税政策を批判できません、こんなことをしていては。

 自民党とっかえひっかえ連立の相手を探し生き延びてるな

 この我も日本人だがこの国は好きになれないところ多いな

 日本史は陰謀などの積み重ね文学などは誇れるけれど

 世界史も宗教史も断ち切れず生物自体不幸な定め

 宗教はアヘンであると自覚せよ所詮いずれも幻覚なのだ

 ともかくもガザの悲劇はストップをトランプ様に頼るしかない

 (毎日新聞掲載の拙作)

 大根にそして大地に力あり小さき種がかくも白きに (2009.12.6) 

(追記)

 先週のブログは、最近では、信じられないほどのアクセスがありました。更新する時には、8000を超えていました。調べてみると、同じ人のコメントが、たくさん寄せられていました。私のブログを読ませたくないための妨害行為かなという気もしました。私の書き方は、対象とした事件、人物等には厳しくなるので、妨害なども受けるのかも知れません。でも、私としては、誠実に書いているつもりなので、今後も、従来通り、続けていくつもりです。不快に思われた方には、お詫びいたします。