埼玉県鴻巣市の荒川、河川敷のコスモス(cosmos)です。27日の午後に撮った写真です(例年のように、紹介していますが)。私は、妻と飼い犬のララと、行きました。今年の7月、8月は35度を超える猛暑日が多く、また雨も少なかったので、コスモスの苗は、枯れてしまうという状態だったようです。コスモスの栽培場所は、広大で、河川敷であっても、水やりなどは、無理のようです。写真の花々は、2回目の種まき(植え替え?)によって、育った苗のもののようです。

 確かに、例年と比べると、コスモスの背丈は低いようでしたが、風もなく、温かい午後でしたので、多くの人々が訪れていました。コスモス等の花は、好きなだけ、持ち帰っていいことになっていたので、持ち帰る人も多かったです。妻が持ち帰ったものは、何種かありましたが、濃い紫色のコスモスは、鮮やかで、改めて見入るくらいでした。

 今週は、トランプ大統領の日本訪問と、安倍晋三元首相の殺人事件の容疑者の裁判について、書きたいと思います。以下、人物の敬称は、原則として、略します。

 まず、トランプの来日についてです。トランプは、30日にAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が行われる韓国において、中国の習近平主席と会談するそうです。従って、韓国へ行く前に日本を訪問したわけです。まあ、ついでということもないでしょうが、ついでという面も確かになくはないでしょう。高市首相などは、「日米関係の黄金時代を作る」と言っていますが、「関係」に黄金を付けることは、過大装飾というしかありません。まあ、その辺は、高市の意気込みであり、別にかまわない気もしますが。

 高市は、日米間の安全保障、経済関係について、トランプに語っています。まず、「インド太平洋地域の平和と繁栄の礎を築く(趣旨)」と語ります。27年度に実施予定であった防衛費の2%案を、今年度中に実施したいとしています。米国、トランプ側は、3.5%にすることを求めていますが、今回の訪問では、数値には言及しなかったそうです。トランプも、さすがに遠慮したということでしょう。ただ、高市がそう語っても、2%案でさえ、国会で決められるかどうかは分かりません。高市は、経済関係では、日米の関税交渉で合意した際の今後の対米投資5500億ドル(約80兆円)については、着実な履行を約束する共同文書に署名したそうです。その履行のためもあって、日本国内の大企業、数社のトップたちも、米国大使館に招かれ、トランプとの会談に参加したそうですが、いかに大企業にしても、例えば、各社の投資額の割り当て等が行われるとしても、なかなかすぐにというわけにはいかないでしょう。(この5500億ドルの投資額については、石破政権の責任であり、当時の米国との交渉の責任者、赤沢前経産相などは、別の大臣になっていますが、投資ができなくなった場合、どう責任を取るつもりでしょうか。)トランプは、5500億ドルについては、日本側がカネを用意し、米国側に渡し、「どうぞお好きにお使いください」となるものと、考えているのです。日本政府では、そんな金額は用意できず、日本政府は、大企業に出させようと考えていますが、数社、数十社が加わるとしても、そんな金額が揃うはずはありません。

 ともかく、日本としては、安全保障、経済問題等では、米国の軍事力、経済力に頼るしかないのですから、「黄金時代』でもなんでも、築いていくしかないのです。

 また、トランプ大統領にしてみれば、故安倍首相の「気に入り」だった高市首相への賛辞、賞賛などは、外交上、当然のこととして、発言するはずです。また、関税交渉においては、最終的には、トランプが投資先を決める5500億ドルもの投資を、日本側が了承したのですから、トランプが、日本に向けて悪い感情を持つことなどは、考えられないことです。トランプは、日本、高市、企業等々への賛辞を惜しみませんでしたが、さて、これからの日米関係は、どうなっていくでしょうか。5500億ドルが、重くのしかかるはずです。

 次は、安倍前首相(当時)を殺害した被告の裁判が始まったことについてです。被告は、山上徹也(45歳)です。以下では、yとします。

 この事件では、旧統一教会(現 世界平和統一家庭連合)-以下、旧教会とするー の関わりが大きく影響しています。銃撃による殺人は、ともかくとして、被告の犯行の動機となったものは、旧教会の「方針」だと言えます。旧教会は、韓国において、設立された宗教団体であり、「日本は、サタンの国であり、日本人はどれほど苦しもうと、知ったことではない」と考える団体でした。詳しくは書きませんが、日本人を信者に巻き込み、高額の壺を買わせたり、財産すべてを「献金」させたりしていました。献金ができなくなると、サラ金などで借金をして、献金しろと言われていました。yの家庭においては、父親が自殺、兄は片方の目の視力を失うなど、不幸が続きました。悲嘆に暮れていた母親には、旧教会が近づいてきました。そして、様々な不幸が起こるのは、母親が信仰が足りないからだとして、旧教会の会員となり、献金をすれば、幸福になれると説得したのでしょう。母親は、1億円をも献金してしまうことになりました。勿論、それだけの献金をしても、家庭が、幸福になるはずがありません。更なる不幸も起こったのです。

 yは、母親の献金のため、大学進学も無理になり、海上自衛隊に入ったりしましたが、なじめず、退職しました。その後は、様々な職を転々としたリしていました。母親は、自己破産となりました。また、yと同じく、旧教会を恨んでいた兄は、ある日、自殺をしてしまいました。こうして、yは、旧教会への憎しみを深め、最高幹部を殺してやろうと思うようになったのです。

 ただ、旧教会の最高幹部クラスの人物が来日しても、警護が固く、近寄ることも難しかったようです。そこで、yは、旧教会にメッセ-ジなどを送ったりして、つながりがあると考えた当時の安倍前首相を殺そうと決意したのです。

 こうして、安倍前首相が、yの製造銃によって、射殺されるという事件が起こってしまったのです。私としては、「最高幹部は、難しいから、前首相を」という考えは、短絡的で、軽薄な判断だったと思います。最高幹部にしても、安倍前首相にしても、殺そうという考えは、すべきではなかったと思います。裁判の中では、yの様々な不幸が、判決において、考慮されるべきか、検察側、弁護側で争われるようですが、勿論、判決を出す裁判官(3名の検討による)による判断を待つだけになります。私は、殺された安倍前首相にしてみれば、全くのとばっちりということになると思いますが、やはり判決においては、yの様々な不幸については、考慮されるべきであると考えます。

トランプは問題多い大統領日本としても頼れはしない

首相にとなったばかりの高市が歓待するの仕方ないかも

自民党なぜ高市を選んだか旧安倍派系多いせいかも

献金を強いる宗教団体は金がすべてのインチキ集団

信者からカネを巻き上げくだらない役に立たない神殿造る

公平にみて銃殺はひどすぎるせめて教団幹部であれば

毎日新聞掲載拙詠

若いころ覚えた詩句は今もなお一字一句を正しく言える  (2010.1.17)