
秋の日光、いろは坂の写真です。ヤフーの写真を利用させてもらいます。よろしくお願いします。いろは坂がある道路は、国道120号線です。いろは坂は、上り専用、下り専用の道路の急カーブを合計すると、48あり、日本語のいろは 48文字にちなんで、「いろは坂」と呼ばれるようになったそうです。この坂、上り専用の道路は、車が混んでいない時であれば、20分くらいで、上り切れるそうですが、「紅葉見物」で渋滞する時は、2~3時間もかかるそうです。
今週は、自民党・日本維新の会の連立政権が発足したこと、なぜプーチンは侵攻を止めないのかの2点について書きたいと思います。以下、人物の敬称等は、原則として、略します。10月4日、自民党では、総裁選挙が行われました。結果としては、高市早苗が、総裁に選ばれました。通常の流れで言えば、衆議院、参議院の首相選挙において、両院とも、自民党は、過半数を占めてはいませんが、比較第1党であり、高市が、首相に選ばれるはずでした。ところが、高市が、自民党総裁に選ばれると、当時、連立政権を構成していた公明党は、連立をやめるということになりました。公明党は、自民党が、企業、団体からの献金を受けることについて、方針を変えようとする姿勢が見られないから、という理由で、連立を離脱するとしたのです。
あわてたのは、高市、そして、自民党でした。自民党だけの衆議院、議席数では、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の合計の議席数に及ばないことになるのです。高市は、公明党の連立離脱を受けて、すぐに動き出しました。また、立憲、維新、国民も、3党の会談などを行うようになったのです。しかし、3党の中では、維新は、保守的な傾向が強い政党であり、高市のアプローチも受けていたこともあって、自民党と連立を組むことにしたのです。国民の玉木党首は、首相になれそうな情勢でもあったので、維新の吉村代表を、「嘘を付いたな」などと非難したりしました。
ともかく、自民党、そして、高市は、維新を引っ張ることができたのです。さらに、高市は、「NHK党」や他の少数会派にまで手を伸ばし、「多数」を確保していたのです。この「NHK党」などは、言わば、「ごろつき集団」のような政党であり、政権を担ってきた自民党が、アプローチするべき政党ではありません。まさに、高市のアプローチは、恥も外聞もない、多数派工作であったと言わなければなりません。
高市にすれば、ようやくのことで、党内の総裁選に勝ったのですから、とにかく総理をめざす、どんな手段であっても、あとのことなど考えない、とにかく総理だとなったのです。首相になってから、どうなろうと、辞任してからどうなろうと、知ったことではないということでしょう。
引っ張られた維新も、この際だからというように、12項目もの要求を出したようです。しかも、自民党は、そのすべてを受け入れたというのです。これでは、維新も、大満足ということになるでしょう。ここでは、この連立について、特に問題と思われる点のいくつかについて、考えてみたいと思います。
維新は、自民党や他の党に対して、企業、団体から献金をもらわないようにと訴えていたはずです。しかし、その点は、自民がすぐに受け入れないようだととらえ、高市首相の在任期間中に結論を出すというような案で、了解することにしたのです。従って、維新にとって、連立の最大の課題がうやむやになってしまったために、維新は、その代わりに、衆議院の定数の削減をめざすことにしたのでしょう。維新は、大阪においては、「身を切る改革」などとして、府議会議員の定数を109から79に減らしたそうです。また1人区を増やしたそうで、維新の議員の当選が増え、今では、約2/3の府議会議員が維新だそうです。「身を切る改革」などと言いながら、他党を切っているのです。維新は、衆議院においては、小選挙区の定数を減らすのは無理だと分かり(自民党からも、言われて)、比例の定数を減らすことにしたようです。24年の衆院選においては、維新は、大阪府以外では、4名が当選しただけだったようですが、比例の定数を減らすのであれば、維新の議員数を減らす心配なしに、他の政党の当選者を減らすことができると考えているのでしょう。やはり、「身を切る」改革などと言いながら、「敵を切る」ことをめざしているのです。23日のヤフー上の朝日新聞の記事によると、日本維新の会の元代表、松井一郎は、「自民が衆院の定数削減などの約束を守らなければ、維新は、連立を離脱するべきだ(趣旨)」と語ったということです。松井は、今でも、維新には、影響力を持っているそうであり、その「力」を踏まえた発言なのでしょう。維新の現在の首脳たちは、どう受け止めるのでしょうか。
世界的に見ても、日本の衆議院や参議院の議員数は、多くはないと言えるそうです。また、両院の議員数については、すべての党で十分に検討するべきであり、与党などが提案して、すぐに決めるべきことではありません。維新は、衆院の定数削減を目ざすのはやめ、自民党に対して、企業、団体からの献金を受けることをやめるよう、再度、要求するべきです。
また維新は、、副首都構想についても、自民党に賛同を求めていますが、副首都などは、国政レベルでの必要性などは、全くありません。維新は、「大阪都構想」ということで、これまで、大阪市において、2回も市民に投票させていますが、2回とも否決されています。維新の地元での「野望」を、国政レベルに持ち込み、3回目の投票をさせようと考えているのでしょうか。大阪市でも、望んでいない人が多いことを、なぜ狙うのでしょうか。維新は、大阪都を実現させ、巨額の国費を大阪につぎ込ませようとしているのです。言わば、必要性の薄い「計画」により、大阪や自分らの党に、「巨大な利権」をもたらそうとしているのです。
また、連立を組みながら、閣僚は、出さないことにしています。この理由としては、国政レベルの政治経験がある人物が少なく、閣僚の役目に不安があるのも事実でしょうが、「いざとなったら、連立から離脱するため」の閣僚拒否ということでしょう。高市首相を誕生させてやっているのだから、高市が、そして自民が、何でも受け入れると思っているのでしょうが、維新のやろうとしていることは、「利権屋」の活動のようなものです。日本のための国政活動ではなく、「維新の資金」を得るための活動に過ぎないのではないでしょうか。
その他、維新は、以下のような項目の実現を目指しているようです。医療費についての応能負担(年齢によるのではなく)、外国人受け入れなどの人口戦略、日本国国章損壊罪の制定、次世代動力を活用した潜水艦の保有等々です(23日、毎日新聞3面の記事による)。私などからみると、維新は、時代錯誤の面がある、困った右翼政党だという気がします。
読売新聞の21、22日の世論調査によると、高市内閣の支持率は71%、自民・維新の連立の評価は57%の支持だそうです。日本の「世論」も、流動的ですね。戦前かよと、言いたくなります。
次は、ウクライナとロシアの停戦の問題です。ロシアが、ウクライナへの侵攻を開始したのは、2022年2月24日です。本日が、25年10月23日ですから、すでに3年と7カ月、プラス28日が過ぎたことになります。24年は、2月が29日までありましたので、プラス28日となります。ヨーロッパの歴史をみても、もっと長い戦争は、いくつもありましたが、ロシアのような、全く不当な、一方的な侵攻がこれだけ長く続くことは、ただただ驚くばかりです。私は、すでに何回も書きましたが、侵攻の継続を願っているのは、全世界で、おそらくプーチンだけであり、ロシアでも、メドベージェフ、ラブロフなども、終戦を願っていることでしょう。ウクライナ、ロシア双方の兵士、国民の多くが殺され、負傷しているというのに、プーチンだけが、侵攻を続けさせているのです。ウクライナをNATOに加入させない、ウクライナの非軍事化、非ナチ化が実現でき、そしてロシアの安全が保障されるまで、侵攻を止めないというのですから、まさに狂気としか言いようがありません。全く、こんな「為政者」を出現させてしまったロシアという国には、大きな責任、罪があると言わなければなりません。
トランプ大統領は、停戦、終戦を目指して、プーチンとの対面会談、電話会談を行ってきましたが、さすがのトランプも、現在はサジを投げた格好になっています。また、プーチンは、もし米国が、トマホークをウクライナに渡すのであれば、核攻撃も辞さないという姿勢を示しています。私は、プーチンは高齢の、そして狂気の独裁者であり、ロシア国内の誰からの進言なども受けない人物だと思いますから、トランプも含めて、NATO側、ウクライナ側が、「プーチンの停戦条件を受け入れたい」という回答を出してみるのも一計ではないかと思うのです。確かに、狂気の疑いのある人物への対応ですから、心配はあると思いますが、プーチンも、「そうか、そういう気になったか」と考え、交渉に応じるかも知れません。ともかく、米国とロシア、あるいは、ウクライナとロシアの交渉という形態であれ、プーチンが、交渉の場に出て来るようにさせることが重要です。現状のままでは、ロシアの侵攻がいつまで続くか分かりません。私などの「提案」は、ともかくとして、他の方法であれ、なんとかプーチンが交渉に応じるようにさせていかなければならないと思うのです。
高市が右翼的でも日本の周辺見ればできることなし
せいぜいが靖国神社参拝か毎日行ってみればいいだろ
麻生らもしばらく様子見るだろうだめと分かれば引きずり下ろす
だいたいが「維新」自体が古すぎる明治維新は意義あったけど
吉村もクレバーそうにしてたけど所詮大阪神輿担ぎだ
プーチンはさんざ病気と言われたが体は無事で頭異常か
毎日新聞掲載拙詠
保険料惜しむ会社が若者の将来などを思うはずなし (2010.1.17)