日本の最高峰、富士山です。4日の朝、9時20分ごろ写しました。我が家のベランダで、写したものです。富士山が見える地に生まれ、今も住んでいることの幸せを感じています。1日でも長く、富士山を見続けたいものです。ただし、我が家から富士山が見えるのは、冬の晴れた日に限ります。春、夏、秋は、水蒸気等の関係で、見られる日は、ほとんどありません。

 外国の皆様のため、富士山について、簡単に紹介しておきます。標高は、3775.56mで、独立峰です。活火山であり、噴火する恐れも、多少はあるとされています。山梨県と静岡県にまたがっています。日本においでの際は、ぜひ、訪ねたり眺めたりしてみてください。

 今週は、ウクライナを巡る和平案、米国の「麻薬船」への攻撃、日本の自民・維新の衆議院議員の定数削減の動きの3点について書くことにします。

 4日の読売新聞の社説では、米国とロシアとの会談について書かれています。「ロシアに戦果与えるな」という見出しが示すように、ロシア寄りの和平案での会談ではまずいというような考えが書かれています。そして、「戦闘の停止を優先し、その後の交渉で解決を(趣旨)」と書かれています。しかし、その「戦闘の停止」が、最も難しいことなのです。私も、何度も書いていますが、プーチンは、有利な戦況から、東部2州の割譲、ウクライナ軍の大幅削減、ウクライナのNATO非加入等々が受け入れられない限り、戦闘をやめようとはしないでしょう。そうなると、ウクライナの死傷者がさらに増え続け、やがては、降伏するしかなくなってしまうかも知れません。プーチンは、ロシア軍の死傷者がいくら増えようが、戦闘を続けさせるはずです。私は、米国のウィトコフ氏やクシュナー氏の役割を評価するべきだと思います。「ロシア寄り」が批判されたりしていますが、会談が実現したのは、二人の役割が大きいのです。また、ともかく、戦闘を停止させるためには、ある程度のロシア寄りの「合意」は、やむを得ないことではないかと思うのです。

 米国も含めて、NATO諸国は、これまでウクライナを支援し続けてきましたが、ロシアの侵攻をやめさせることができませんでした。今後を考えても、同じ状況が続かないとは言えません。上記の2氏の交渉をきっかけとして、戦闘の停止、停戦に向けて、ウクライナ、米国(NATOも)は、進んで行くべきです。降伏ではなく、交渉による停戦、終戦であっても、どちら側かは、不利な条件を受け入れることになります。ウクライナでは、大統領の側近にまで、汚職が迫って来ています。米、仏、独など、NATOの主要国が中心となって、ともかく「戦闘の停止」、停戦、終戦を実現させるよう、さらに努力を続けてほしいと思います。

  次は、米軍による麻薬船への攻撃についてです。米軍は、11月17日までの集計によれば、麻薬船への攻撃を21回行い、83人を殺しているそうです。「麻薬船」は、経済が破綻し、政情も混迷したベネズエラ国内の麻薬組織のものとされています(他国の船も含まれるかも知れませんが)。

 ベネズエラは、1999年以降、社会主義を掲げた政権となり、反米の急先鋒になったそうです。「21世紀の社会主義」を掲げていたようです。米国は、やがて、経済制裁を行うようになりました。その影響もあって、ベネズエラは、経済が破綻するようになりました。政権では。貨幣の増発、債権発行の急拡大等に走ったりしました。その結果、さらに経済状態は、悪化していったようです。ここでは、ベネズエラの状況には、これ以上触れませんが、麻薬組織なども、そうした経済破綻のための貧困社会の中から生まれたものなのでしょう。

 ただ、少し前のブログでも書きましたが、麻薬組織の船だと思われても、公海上を航行している時に、 いかなる国であれ、その船を武力攻撃し、全員を殺してしまうような行為は、国際法上は勿論、人道上からも、許されないことは、当然のことです。ところが、米国は、数カ月前から、そうした攻撃を行っているのです。ベネズエラの麻薬組織を「テロ組織」と決めつけ、米軍が攻撃し、乗員全員を殺害しているのです。4日の朝日新聞、9面の記事によると、9月2日のことですが、米軍に攻撃され、破壊された船に、2名の乗員がしがみついていたそうですが、それに気づいた米軍は、2度めの攻撃を行い、2名を殺したそうです。その攻撃の様子を、テレビカメラ等で見ていたへグセス国防長官は、2度目の攻撃自体は見なかったようですが、2名を攻撃する命令を出したブラッドリー司令官の判断を「脅威を除去する正しい判断をした」と擁護したそうです。その話を聞いたトランプ大統領は、「陸上攻撃もするつもりだ。陸上攻撃の方がよほど簡単だ。」(朝日新聞)と語ったそうです。大統領も、国防長官も狂っているとしか思えない発言です。米国も、あきれ果てた国になったものです。これでは、トランプには、ノーベル平和賞はやれないと誰もが思うでしょう。

 こうした米国の暴虐に対して、多くの国では、政府が批判したり、マスコミ等も批判したりしていることと思いますが、米国の暴虐をやめさせようとはしていないようです。米国の行為は、規模こそは違っても、ロシアのウクライナへの侵攻と同じようなものです。「強国」の米国には、NATO諸国、カナダ、オーストラリア、日本等々も、「やめろ」と言えないのでしょうか。これでは、プーチンにしても、「米国も、我々と同じことをやっているじゃないか」とにんまりするかも知れません。

 最後は、日本国内の問題です。自民、維新は、衆議院議員の定数を削減する法案を提出することにしています。この動きは、マスコミで、報道されているように、「日本社会に必要なこと」ではなく、自民、維新2党の「都合」のためなのです。与党に加わった維新としては、「セールスポイント」を示したいのです。そこで、自民に対して、企業・団体からの献金の廃止を要求したのですが、自民にとっては、絶対にのめないことであり、受け入れられません。そこで、維新は、大阪でやっている「身を切る」改革を持ち出し、衆議院議員の定数の削減を言い出したのです。自民党では、高市首相も含めて、誰ひとり望んでいないはずなのですが、衆院定数削減に自民が同意しなければ、維新は、連立から離脱するというので、自民は、まさにやむなく同意したのです。

 維新は、「身を切る改革」などと言いますが、「身を切る」ことも比喩に過ぎず、大阪での「改革」では、逆に、府議会、大阪市議会でも、他党派等を圧倒する成果(維新当選者数で)を挙げているのです。身を切っていないのです。吉村代表なども、衆院の定数削減という「身切り」ができなければ、社会保障制度などの大胆な改革は不可能だ(趣旨)などと言っていますが、定数削減は、ひとつの「身切り」に過ぎず、言わば、なんでもいいことなのです。

 ただ、私は、維新の連立入り、定数削減の主張等は、維新の「身を切る」ことになると確信しています。維新は、衆議院議員にしても、大阪を除けば、選挙区からの当選者は、滋賀、京都、広島などからのごく僅かであり、他は、比例区からの者です。維新は、連立入り後、藤田共同代表の公金還流、「あかはた」の記者の名刺公開、記者会見での態度、他議員の同様な公金還流など、数々の不祥事を起こしています。日本の方々のかなり多くが、維新に対して、拒否反応を感じたことと思います。高市首相の支持が高いうちに、衆院選挙をなどと自民の議員などは語っていますが、自民はともかく、次の衆院選挙では、維新は、大阪以外の選挙区、比例区では、当選者は、ごく僅かになることでしょう。

 付け加えておきますが、自民、維新は、定数削減の法案に、衆院選挙制度協議会で、1年以内に結論が出なかった場合、自動的に、「小選挙区で25議席、比例選で20議席削減となる」という条項を盛り込んだというのですが、まさに、言語道断の蛮行と言わなければなりません。自民にとっては、連立から逃げられないよう、やむなくの策のようですが、維新と同罪なのは、当然のことです(ただし、以後の非難からは、自民党は除きます)。この「自動条項」のような暴挙案は、日本の明治以後の国の議会では、かつてなかったことでしょう。日本維新の会の独善性、時代錯誤性には、ただただ、あきれるばかりです。「維新」という言葉自体が、時代錯誤ですが、「維新」と付く党名を名乗る資格もないというべきです。議会制民主主義の基本の基本もわきまえない、あきれた政党だと言わなければなりません。大阪府の府民の方々も、維新については、しっかりと見直してほしいものです。

(6日 追記)5日の午後、ヤフー内の「週刊ポスト」よりの記事を見ました。自民と維新の連立を実現させた「影の主役」と言われる維新の国対委員長で、内閣の首相補佐官も務める遠藤敬氏が、3人の秘書から、4年間で、総額796万547円の「寄付」を受け取っていたというのです。公設の秘書給与は、国から支給される公金です。秘書の話によると、「遠藤本人ではなく、他の人物から、寄付しろと言われた」ということです。では、維新の他の議員の秘書は、どうしているのでしょう。やはり、議員本人ではなく、他の人物が、「議員に寄付しろ」と言っている可能性があります。維新が、与党の片割れであっても、他の議員の秘書についても、調査するべきです。警察は、動かないでしょうから、新聞社、出版社等で調査し、記事にしてほしいものです。

 公設秘書の給与は、公金であっても、党から、「寄付をせよ」と言われたら、せざるを得ません。嫌ならば、「秘書はクビだ」と言われます。

 プーチンさんお願いだから侵攻はやめてくださいおまえのためだ

 死傷者のことはまったく気にならぬ男なんだなプーチン野郎

 ヘグセスよ麻薬船でも破壊して皆殺しとは悪辣過ぎる

 平和賞狙う男が地上でも攻めると語る悪辣バカだ

 絶対に身を切ることになる維新次の選挙が切ってくれるよ

 情けない自民もこんな「政党」と連立組んで身を切られるぞ

 毎日新聞掲載拙詠

 小説やドラマのごとく執拗に犯人を追う刑事はなきか (2010.10.7)