我が家の庭の銀木犀の木です。このブログでは、今頃の季節になると、何回かこの銀木犀の写真を載せています。国道沿いなので、電線が何本も引かれています。

 9月の末になって、銀木犀の花の香りに気づきました。さわやかな、甘い香りと言えば、いいのでしょうか。花言葉は、いくつもあるようですが、初恋、高潔、あなたの気を引く、などとなっています。

 銀木犀のような、さわやかな記事でも書きたいと思いますが、「世界をみつめる」このブログでは。なかなかそうもいきません。今回は、イスラエル、イランの関係する問題、日本の石破内閣の展望について書きたいと思います。

 まず、イスラエル、イランの関係する問題についてです。3日の毎日新聞、朝日新聞の記事を参考にさせてもらいます。イランの革命防衛隊は、現地時間では、1日の夜に、イスラエルに対して、180発以上と見られる弾道ミサイルでの攻撃を行ったようです。大半は、イスラエルが迎撃したようで、イスラエルの報道では、1名が死亡、2名が軽傷とされているようです。イスラエルのネタニヤフ首相は、「イランは大きな過ちを犯した。代償を払うことになる。」と言い、米国のバイデン大統領も、「米国は完全にイスラエルを支持する」と言っているようです。毎日新聞では、日本の石破首相まで、イランに対して、「厳しく非難したい」と述べたと報道しています。

 私は、これらの発言に対して、疑問を感じます。イスラエルは、この間、どんな行動をとってきたのでしょうか。ガザへの攻撃をなおも続け、ヨルダン川西岸でも、パレスチナ人への攻撃を続け、「支配地の拡大」を図ってきました。さらには、イスラエルは、認めていませんが、(米国などは認めている)ヒズボラの戦闘員や周辺の人々へのポケベル、無線通信機の一斉爆破による「卑劣なテロ行為」により何十人もの死者、何千人もの負傷者を出しています。さらに、イランの首都テヘランにおいて、ハマスの最高指導者ハ二ヤ氏を暗殺し、レバノンの首都ベイルートにおいてヒズボラの最高指導者ナスララ師を暗殺しています。イランにしてみれば、支援する組織の最高指導者2名が暗殺されているのですから、黙視することはできないでしょう。さらに、ヒズボラを攻撃するとして、イスラエルは、レバノンにまで侵攻しているのです。

 イスラエルが、これだけの「攻撃」を行っていることに対して、イランが、「わずかな反撃」をしただけで、イランが一方的に非難されるのは、世界情勢から見ても、「おかしい」ということになりませんか。イスラエルは、ハマスにしても、ヒズボラにしても、おおよその見当をつけるだけで、空爆等を行い、一般の人々が死んでも、ハマスがいたからだ、ヒズボラがいたからだと言って、一般の人々の死を、気にもかけません。こうしたイスラエルを、米国は支持し、武器、弾薬等の援助、さらに高額の資金まで援助しているのです。

 3日の毎日新聞では、米国内のユダヤ系の人々の現状が書かれた記事も載っています。その記事を引用します。「米国内のユダヤ系市民は推計で約760万人で、全人口の2%程度だ。ただ政治や金融、ITなど様々な分野でその人口比以上の存在感がある。」ということです。ですから、バイデン大統領にしても、「ガザへの攻撃は止めよ」などとは言いますが、ネタニヤフ首相などは、全く従おうとしないのです。従わせることもできないのです。国連においては、イスラエルに批判的な決議などがされそうになると、米国が拒否権等を行使し、イスラエルを守ろうとするのです。

 私は、「現在のイスラエル人は、思い上がっていて、何をしても許されると思っている」のではないか」と言いたくなります。ネタニヤフ首相の度重なる「暴言」も、なおもかなりの国民から支持をされているのです。米国の支持、援助を頼りにして、世界中のほとんどの国々が批判、非難をする空爆、地上侵攻、爆破物によるテロ行為等を続けるイスラエルについて、私は、厳しく批判したいと思います。

 次は、日本の石破政権の今後の展望について書きたいと思います。石破氏は、今回が、自民党総裁への5回めの「挑戦」でした。本人は、総裁になれるかどうか、半々ぐらいの可能性だと思っていたのではないでしょうか。それが、高市氏との決選投票で、様々な思惑の議員から、思わぬ支援を受けて当選したものですから、「ありがたい」という気持ちが、極めて強くなったのでしょう。「5回めもだめだった」という結果と比べれば、支持してくれたであろう議員に対して、深く感謝したいという気持ちは、よく分かります。10月1日の夜に、石破首相は、森山幹事長らの強い説得を受けていたこともあって、「10月9日衆院解散、15日公示、27日投開票」と表明しました。(この表明は、まだ国会において、首相に指名される前のことであり、解散権などないわけで、表明自体が、許されないこととされます。)石破首相は、総裁選中は、「国民の皆様にきちんと判断材料をお示ししてから信を問う」と繰り返していたのですから、この変節に対して、野党側は、「手のひら返しのだまし討ち」だと強く反発しました。勿論、多くの国民も、反発したようで、大手のメディアが実施した世論調査では、内閣発足時の支持率としては、過去最低レベルとなったそうです。もっとも、支持率が低いことについては、無派閥の閣僚が多かったり、またあまり知られていなかった閣僚がいたりするせいでもあるかもしれません。 

  おまけに、石破氏のこれまでの持論であった、「最低賃金の大幅引き上げ」、「減反の中止」、「少子化への対策」等の国内政策は勿論、「アジア版NATOの創設」、「日米地位協定の改定」等の国外政策なども、実現が困難な課題も多く、政府としては今後検討していくとしか言えないものも多いと思います。また、各新聞社等の世論調査でも、石破首相の経済政策には期待できない、石破首相になっても、自民党が変わった気にはなれない等の意見も多いようです。

 早い話が、石破氏に敗れた他の多くの総裁候補にも、また野党にも、「政権は長くは続かない」と見られるようになってしまったようです。総裁選前までは、頼れる政治家、誠実な政治家、等々と思われていた石破氏も、総裁、首相になってみれば、「評判倒れ」になってしまったようなもので、裏金、派閥問題等で批判の多い自民党への信頼回復を勝ち取るまでにはならなかったような気がします。

 また、4日には、国会において、首相の初の所信表明演説がありました。4日の夜のヤフー等を見ると、演説が始まると、嘘つきー、裏金ー 等と、ヤジが飛び交い、終了後の野党の各党首等の談話を見ても、厳しい批判がされていたので、5日の毎日新聞を、朝の4時ごろから読んでみました。公平に見て、演説の内容は、まともなものであると感じました。一国の首相の演説ですから、ブレーン等も含めて、あの程度のものは書けるでしょう。

 ただ、毎日の社説、3面の記事などから、演説では、「避けている」問題がいくつかありました。それは、裏金議員の公認の問題、党から議員に渡される「政策活動費」及び月100万円の「調査研究公報滞在費」の2点、また石破首相の「持論」の「アジア版NATO」及び「日米地位協定の改定」の2点、「選択的夫婦別姓」などです。これらの「回避」は、まずいから、無理だから、などのためと思われます。一応、所信表明もなんとか済み、各党の代表質問、衆院解散、総選挙となっていきますが、自民党では、いわゆる「裏金議員」も公認し、比例との重複立候補も認めるようですが、さて、選挙の結果はどうなるのでしょうか。

 米国においてもイスラエル批判増えているらし虐殺側と

 他の国へまで侵攻を始めたかロシアと同じいや以下だろう

 ようやくに首相になれた嬉しさに自分を捨てて党に「奉仕」か

 改憲や日米協定NATOなどかなりの雑な「持論」だよねえ

 日本やら自民党やら動かすのかなりたいへん心配ですね

 殺さないだけいいのかも本部長そのうち殺す者も出て来る

 受験ではうまくいっても社会ではだめな人間増える東大

 (お詫びいたします) 5日13時46分

 短歌7首を加えるのを忘れてしまいました。失礼いたしました。お詫びいたします。