埼玉県滑川町(なめがわまち)の水田の風景の写真です。田植えから、2、3週間くらい過ぎたのでしょうか。稲が、だいぶ育ってきました。日本国内では、米が高くなっていますが、私など、農家の米作の様々な苦労を知る者から見ると、米は、もっと高くても仕方ないのにという思いがします。ただし、一般の消費者にすれば、もっと安くなってほしいというところでしょうが。

 日本のプロ野球で、最も人気の高かった長嶋茂雄氏が、永眠されました。89歳です。私は、1959年6月25日のいわゆる天覧試合は、家から500mくらい離れた所にあった交番のテレビで見ました。その時は、まだ、家にテレビがなかったのです。交番と言っても、警察官が、家族と一緒に住んでいるところであり、よく近くの人たちに見せてくれたなあと、思えたものです。私は、小学校の5年生でした。王選手の2ランホームラン、長嶋選手のその試合2本目となるサヨナラホームランは、今でも覚えているくらいです。私は、中学生くらいから、いわゆるアンチ巨人になったので、実際の長嶋選手を見たのは、妹を連れて行ってやった後楽園球場での一度だけだったと思います。このブログは、外国の読者のかたが多いので、このくらいにしておきますが、長嶋選手は、これからも多くの日本人の心に残るはずです。

 今回は、4つの事項について書いてみます。

 初めは、近年の世界の軍事・経済状況についてです。 カナダのセント・トーマス大学のショーン・ノラーイン教授へのインタビュー(ヤフーの記事、聞き手 長野 光氏) を読んで、その的確な指摘には、ただただ感心するばかりでした。数々の指摘のなかから、特に5点だけ(趣旨)挙げて、感想を書きたいと思います。

1、米国のブラウン大学の調査では、米国の対テロ戦争により、この20年間に、イスラム教圏内で、直接的、間接的に500万人が殺されている。

2.ロシアや中国は、軍事的に世界を支配することはできない。ロシアは、人口は約1億4400万人で、経済規模は、EUの6分の1程度に過ぎない。中国は、他国内には2か所の軍事基地があるだけ(米国は、およそ800ある)で、戦力的には、さほど、大きくはないと言える。

3.ガザの状況に見られるように、多くの西側諸国は、イスラエルの側に付き、殺戮を容認している。西側諸国は、それ以外の国々を弱く、貧乏にとどめ、自分たちの秩序を維持してきたといえる。

4.米国は、世界一豊かな国のはずなのに、60%の国民はぎりぎりの生活をしている。社会保障を改善し、雇用の機会を提供し、教育費を下げるなど、すべきである。他の国々が当たり前にやっていることを、米国はやっていないのだ。

5.米国の製造業は、中国や他の国々の台頭によって廃れたのではなく、自国のテクノロジーにとって代わられたのである。少人数の労働で済むようになったため、仕事のない人が増えたのである。

 500万人の死者とは、驚きですね。アフガニスタンの紛争、その他の紛争等での死者ということでしょう。現在でも、時々、米軍が空爆を行ったなどと言うニュースがありますから、分かる気もします。何よりも、米国の大学の調査だというのですから、数値には、間違いはないのでしょう。

 ロシアの軍事力等の評価については、確かにそれほど強力とは言えないのかも知れません。NATO諸国が、ロシアのウクライナ侵攻前に、阻止する気があれば、阻止できただろうにと、今でも思ってしまいます。中国については、教授は、軍事力で世界を制覇しようという気はないだろうと語っています。むしろ、経済面からの攻勢をかけているといえるのでしょうか。

 ガザについては、イスラエル軍があまりにも残虐な攻撃を行っているので、西側諸国でも、最近は、イスラエル批判が強まってきています。最近など、食料補給と言いながら、近寄って来た人々に発砲し、多くの死者、負傷者を出しているイスラエル軍に対して、非難の声が強まっています。食料補給といいながら、発砲するのでは、まさにだまし討ち(撃ち)であり、あまりにも非道であると言わなければなりません。

 4、5については、その通りですね。「60%の人がぎりぎりの生活」ということですが、米国は、貧富の差が極端であり、しかも、貧しい人たちを救うという姿勢が、国、州、そして国民に欠けている気がします。イーロン・マスクなど、いわゆる大富豪が話題になりますが、給与の支給基準、税金の課税法、医療保険の仕組み、等々について、検討し、貧富の差を縮めるべきだと思います。

 次は、プーチンと、プーチンが、現在、自身の「思想の拠り所」としているといわれるイワン・イリインについて、書きたいと思います。私は、この6月4日まで、「イワン・イリイン」という人物の名前さえ知りませんでした。4日の日本経済新聞、7面の「中外時評」、石川陽平 論説委員の時評を読んで、初めて知ったのです。現在のロシアでは、「愛国者」の学者として、極めて有名になっているそうです。

 私は、彼について書くために、wikipedia、その他の紹介文などにあたってみました。1883年4月9日生まれ、1954年12月21日死去(71歳)。宗教哲学者、政治哲学者とされています。彼は、1917年に起こった2月革命については、人民の解放であると好意的にとらえていたそうですが、同年の10月革命によって、ボリシェビキ政権が確立すると、革命に対して失望していったそうです。彼は、後に、「革命は、国家による利己的な略奪へと変貌した」と語ったそうです。そして、ロシア革命をロシア史上もっとも恐ろしい惨事であり、国家全体の崩壊と語ったそうです。貴族出身で、学者であった彼には、革命の中で、多くの犠牲者が出る様子を見れば、そう思うのも当然かも知れません。

 彼は、革命後、投獄されたりしていましたが、1922年、「哲学者の船」によって、多くの学者たちと共に国外追放されました。その後は、国外から、革命に抵抗する白軍への支援などを続けたようです。彼の紹介は、この程度にして、彼のどんな「思想」、「思考」等が、プーチンの心にとまったのか、書きたいと思います。それは、以下のいくつかの発言、記述です。

 ・ ロシアからウクライナを引きはがす意見を口にするものは、仇敵である。

 ・「個人も国籍を選ぶことができる」と言って、ウクライナ独立論に反対した。

 ・国家を偉大にするために、ロシアには隣国を征服する権利がある。 

 勿論、プーチンにはプーチンの考えがあり、上記のイリインの考えに従ってウクライナの侵攻を始めたのではないでしょう。ただ、イリインの「ロシア観」を、無駄な侵攻の言い訳にしているだけだと思います。ウクライナ侵攻によるロシア兵の死者は、約25万人、負傷者を合わせると95万人と推定されています。死者25万人の祖父母、父母、兄弟姉妹等が悲しんでいるはずです。

 また、当然ながら、不当な侵攻をされているウクライナ国民の怒り、憎しみは、言い表せないほどのもののはずです。

 プーチンの独断による、ロシアにとっても意味のない侵攻が、ただプーチンの「人生へのインパクト」のために続けられているのです。困難なことは分かりますが、ウクライナ、NATO諸国等は、トランプに頼らないでも、なんとか停戦、終戦へと持ち込めるよう、さらに努力してほしいものです。

 次は、韓国において、季在明(イジェミン)氏が、大統領に選ばれたことについてです。尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領の戒厳令の失敗等もあって、革新系の季氏の当選は確実視されていました。また、氏の所属する「共に民主党」は、すでに国会の過半数を占めていましたから、氏も、党も、新政権の運営は、進め易いことと思います。ただ、新聞報道などによると季大統領は、複数の裁判を抱え、判決によっては、被選挙権が剥奪されることになり、大統領の地位が揺らぐこともあるようです。「共に民主党」は、そうした事態を未然に防ぐため、刑事訴訟法改正案を提出しているそうです。私は、韓国の政治状況はあまり分からないので、この程度の記述に留めておきます。ただ、韓国を、かつて長いあいだ植民地として、様々な弾圧も行ってきた日本としては、左派系の「共に民主党」の方が、右派系よりも日本政府等を強く批判するだろうと考えているようです。

 最後は、また、日本製鉄(以下、日鉄とする)による米国の「USスチール」買収の問題です。5日の日本経済新聞の19面の記事を目にして、私は、驚きました。日鉄は、約2兆円の買収資金のほかに、追加投資として、さらに約2兆円を用意する、つまり合計としては、約4兆円が必要になるようです。トランプ大統領は、日鉄がUSスチールを持てば(ただし、トランプは、買収も所有も認めていない)、現在のUSスチールの米国人社員は、それぞれ70万円のボーナスをもらえる、と語っていました。勿論、トランプが、日鉄側に「出してやれよ」と言っておいたのでしょう。ともかく、ボーナスが、含まれるかどうか、分かりませんが、追加投資が、約2兆円だというのです。日経の記事では、現在のUSスチールの有利子負債等も加えると、買収後の日鉄は、4兆9000億円弱の有利子負債を抱えることになるそうです。しかも、日鉄の25年3月末の手元資金は、6725億円しかないというのです。4兆9000億から6725億を引くと、4兆2275億円になります。つまり、日鉄は、USスチールを買収し、その後の事業を進めるために、4兆2275億円の借金をしなければならないのです。

 私は、「日鉄は、買収を止めるべきだ」と書いてきましたが、このブログを読んでくださった方は、どなたも、そう思われるはずです。これでも、日鉄が、買収を進めるというのであれば、日鉄の推進者が、米国の関係者と「組んで」、不正を働こうとしているのではないかと言いたくなるくらいです。

米軍に殺された人五百万空爆なども詳細不明

世界ではなおも白人有利なり他の人種など虐げられる

日本の軍国主義者米国に戦争仕かけ原爆2発

トランプとプーチン生まれて来なければ世界はもっと幸せだった

プーチンはスパイ目指してKGB以後は巧みに上へ上へと

退任後死後の米国どうにでもトランプ減税人気取りだけ

破滅へと向かう日鉄やめる気はないみたいだね石破止めろよ