秋も次第に深まってきました。つい最近まで、25度以上の「夏日」などと言う日もありましたが、さすがに、冬がそこまで来ているという時期になり、今年の夏日は、もうないでしょう。写真は、滑川町(なめがわまち)の山間部です。1軒の民家が見られます。落葉樹は、紅葉が始まっています。

 今回は、岸田内閣の支持率が低くなっていること、イスラエルの「戦争」の2点について書きます。

まず、岸田内閣の支持率についてですが、毎日、読売、朝日の各紙が11月中に実施した世論調査では、以下のようになります(毎日新聞のまとめを利用させてもらいます)。

    岸田内閣の支持率     不支持率      実施日

毎日    21%         74%       18、19日

読売    24%         62%       17~19日

朝日    25%         65%       18、19日

 私は、若い頃から、自民党の支持者ではありませんが、安倍首相の長期政権、そして菅首相の短期政権が続いた期間には、本当にうんざりしていました。ですから、岸田首相が登場した時は、支持者ではなくても、これで、少しは政治もよくなるだろうと、ほっとしたものです。その名残のせいか、今でも、岸田首相は、なかなかの人格者であり、日本の政治をよくしようとしている、というように思っています。「税を国民に還元する」などと言う発言は、日本の歴代の為政者の中でも、ほとんど聞かれなかった発想だと思いました。岸田首相や、その側近が、「岸田首相は、個人では、何も問題になるようなことはしていない」と言うのも、それなりの事実だと思います。

 では、なぜ、その岸田政権の支持率が、これほど低下しているのでしょうか。21日の毎日新聞、5面の記事が、その解答になっているのかも知れません。所得税減税も評価しないが66%、3人の副大臣、政務官の辞任、日中首脳会談も成果少なし、派閥パーティー費一部不記載等々、自民ベテランが言うように、「首相の言葉が国民に響かなくなっている」わけで、結局、評価すべき点がないから、支持できないということになるのでしょう。まあ、岸田政権や自民党にとっては、厳しい状況だと言えるでしょうが、かといって、国民が、多くの数になった野党への支持を強めているわけでもないし、結局、国民も、本気で、次の首相、政権を求めているわけでもないでしょう。首相になってほしい人では、小泉氏や石破氏が、すぐに挙げられますが、党内の力学からは、難しい点もあり、結局、国民の「人気」が高いというだけのことでしょう。

 まあ、ロシアだとか、イスラエルだとか、侵略、侵攻を図り、空爆等によって、数多くの民間人を殺しても、世界に恥じることのない国々が出てくる中で、米国に、そして自衛隊にも少し、「安全」を守ってもらいながら、ああでもない、こうでもないと言っていられる日本の国民は、まさに、「幸せ」なのだと思います。私も、今では、政治への意欲も枯れて来たし、今後の日本の心配をする気も失せて来たので、日本の政治は、文字通り、見守るだけのつもりです。(ただし、ロシアやイスラエルを許せないと思う気持ちは、誰よりも強いつもりでいます。)

 次は、イスラエルの「戦争」について書きます。23日の朝日新聞、1面の記事によれば、イスラエルとハマスとは、22日、ハマスが、イスラエル人の人質50人の解放をすることと引き換えに、戦闘を4日間休止することで合意したとあります。イスラエル側は、パレスチナ人受刑者を150人解放するということです。

 短期間ですが、休戦が合意されたことは、「よいこと」と受け止めるべきでしょう。ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は、「休戦が終われば、戦争を続ける」と言っているように、まだまだハマスへの攻撃やそれに伴うパレスチナ人への攻撃を続ける気でいます。この合意された休戦は、24日以降になってしまうようです。イスラエル軍は、休戦の合意が発表された後でも、ガザ地区で、約300の標的を攻撃したそうです。ガザ保健省は、この攻撃のために、200人が死亡したと発表しています。

 テレビなどでは、ガザの現状も報告されます。あらゆる建物が、空爆や地上攻撃のために破壊されているようです。空爆や地上攻撃では、ハマスの拠点とか、ハマスの人物とかを狙って、攻撃するわけではありません。ともかく、どこでも攻撃することになります。従って、攻撃される人々は、誰であれ、殺されてしまうことになります。

 イスラエル軍は、ハマスの人物がいたとか、拠点があったとか言って、攻撃をしたのだと言いますが、そもそも「ハマスを壊滅する」こと自体も、イスラエル軍に認められていることではありません。イスラエル軍が、勝手に決めて、実行しているだけの「蛮行」に過ぎません。だから、多くの民間人まで、イスラエル軍に殺されているのです。イスラエル国家や国民が、どれだけハマスを憎もうとも、壊滅させるということ自体は、世界的には許されないことになります。(ある国が、特定の政治勢力などを憎み、壊滅させるということが、黙認されるなら、たいへんな世界になってしまいます。)

 何故、世界の多くの国々は、このイスラエルの無謀、蛮行を批判し、止めようとしないのでしょう。私は、その理由としては、ナチスによるユダヤ人虐殺のために、ユダヤ人への同情があること、また白人たちによる白人以外への人種への差別が根強いこと、の2点が挙げられると考えています。

 ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ攻撃と、今や、2件の戦争犯罪が、公然と続けられているのです。世界では、国連を始め、様々な国家の集まりなどがありますが、2つの国の無謀、蛮行を止めることができません。全く、情けないことです。

 世界では、犯罪国家に罰を与えることができません。ロシアやイスラエルを批判することしかできません。さらには、ロシアやイスラエルを擁護する国、擁護する人物まで少なくないのです。腹立たしい限りです。 

抵抗のできない地区を空爆すどう思うのかイスラエル人

 戦力が違い過ぎれば戦争と言わないただの大虐殺だ

 ナチスにと虐殺された人々は今の子孫をどう見ているか

 西岸の「入植地」では住民を脅し殺して土地奪ってる

 イスラエル今も支持する欧米の為政者たちは悔い改めよ

 人類は暗い歴史を抱えてるガザの暴虐その現われか

 北米や南米の地も白人に侵略されて奪われている