草原のようになっている所は、水田です。6月の下旬なのに、水田が草原では困りますよね。でも、この時期でも、草原のような水田が増えています。米作をやめてしまう水田が増えているのです。

 この写真の水田などは、トラクターでの作業がし易いように、耕地整理がされていて、仕切られた水田は、それぞれかなり広くなっています。つまり、米作の機械化、大規模化に対応した水田になっています。

 ところが、近年は、大規模化を目指した農家が、次々と米作をやめるようになってきたのです。大きなトラクターやコンバイン等で、田起こし、代掻き、田植え、稲刈り等々の作業を行えば、農作業もかなり楽になるはずなのですが、なぜ米作をやめてしまうのでしょう。それは、「赤字になってしまう」からです。米の需要が減り続けていること、農業機械が極めて高額なこと、の2点が原因です。1年をかけた農作業によって収穫する米が、需要減のため、年々、低価格になっているのです。生産量を増やすとしても、所有する水田、借りる水田には限りがあり、さほど増やせません。また、トラクターなどの農業機械は、大きくなればなるほど、便利になればなるほど、高額になっていきます。時々、びっくりするほど、大きな機械が水田に置かれていることがあります。例えがよくないかも知れませんが、まるで戦車が置かれているかのような気さえします。そうした機械では、何百万円もしたり、なかには1千万円を超えたりするものもあるそうです。また、米作に限って考えても、機械を使ったとしても、農作業は本当にたいへんです。泥や汗にまみれ、長時間の労働、そして1年中の労働を必要とします。農業の従事者の多くを占める高齢者にとっては、たいへんな肉体労働となります。たいへんで、金にならないならば、だんだんとやめるしかないかと考えるはずです。高齢者の中には、息子や孫に農業を継がせようと考える人もいるでしょうが、多くは、むしろこんなたいへんな仕事は勧められないと考えるようです。

 勿論、様々な条件に恵まれ、農業の大規模化によって高収入を得ている農家もありますが、全体として見れば、そうした農家は、ごく僅かです。日本の農業の現状について、正確な知識がない政治家や役人、農業機械関係の企業人、等々はすぐに大規模化を主張しますが、そうした主張は、ますます農業人口を減らすことに繋がるだけでしょう。

 水田の米作が減少していくと、水田も減ることになります。水田には、貯水の役割もあります。大雨の時など、水田で稲作が行われていると、降った雨量のかなりの分が水田に溜まることになります。そうすると、河川に流れ込む水量が多少でも減ることになり、堤防の決壊や越水を防ぐことができます。勿論、草原になった水田でも、かなりの水を溜めることはできますが、草原の状態が何年も続くと、乾燥してきて、ただの荒れ地になり、水はたまらなくなってしまいます。また、米作をしない田には、草や雑木が生い茂るようになり、周辺の農道なども立ち入れないようになってしまいます。私の住んでいる市では、まだかなり米作が行われていますから、米作をやめてしまった農家などでも、周辺の米作に迷惑がかからないよう、しっかりと草刈りをしている農家が多いようです。ただ、草刈り自体もかなりの労働になりますから、高齢化等で、草刈りもできない農家の田は、荒れ野原になってしまっているところもあります。

 米作の大規模化の例としては、何軒もの農家の水田を借りて、個人で、または何人かで、かなりの面積で、米作をするという例があります。(日本では、昭和20年の敗戦後に、農地改革が行われました。大地主の田や畑を、国が安く買い上げ、小作農だった農家にかなりの安価で分け与えたため、多くの農民は、自分の田や畑を持つようになったのです。この政策は、GHQが主導したもので、共産主義思想へのアンチテーゼと言う意図もありました。)しかし、この政策によって、1軒1軒の持つ農地は、都道府県によっても違うでしょうが、せいぜい1町歩以下くらいになりました。そして、戦後もずっと、農地の売買には厳しい法令があり、広い農地を持つ農家はできませんでした。ですから、現在、米作の大規模化を目指そうとしても、他人から水田を借りるしかなく、しかも、あちらこちらの水田を借りるしかないのです。大きなトラクターでは、他の水田に行くには、一般の道路を走っていくか、または、トラック等でトラクターを移送しなければなりません。移送も簡単にはできません。大規模化を勧める政治家や役人は、こうした実態を知っているでしょうか。米国ではありません。日本の農地、水田は、細切れなのです。大規模化を実現しにくいのです。繰り返すようですが、政府や農林水産省、そして大学の農学部、農業高校の教職員、さらには、農協、農機等の会社等々では、実際に米作を行うことはありません(実習などで、作ることはありますが。)。ですから、1軒1軒の農家、ひとりひとりの農民の苦労は、実感できないのです。こうした、口先だけの政策、対策が続けられている限り、日本の米作は、さらに衰退していくだけでしょう。(勿論、私だって、よい対応策はありません。)

 米の需要は、年々、減っています。労働、学習等々で平日は出かける人、主婦や高齢者など家にいることが多い人、に分けて考えても、3食とも、必ず米を食べると言う人は、かなり少なくなっているでしょう。昭和50年以降からは、日本の生活もだんだんと豊かになってきて、誰もが、様々な食物を買うようになったので、米食はかなり減ってきました。ですから、今後、日本の米作がどう変わっていくかは分かりませんが、日本では全く米が作られなくなったとしても、日本人は、さほど困らないのではないかとも思われます。

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